10月に収穫したサツマイモが熟成してきたことから、一緒に収穫した落花生と共に、お料理・お菓子づくりを企画しました。先ずは、小学生9名と中学生1名と裏手の公園へサツマイモの蔓で作ったリースのデコレーション用に落ち葉拾いに出掛けました。素材集めとは言え、木々の葉に着目すると、見事な赤や黄色に色づいていることが分かります。
調理室に戻ってからは、茹で上がったばかりの落花生を割ってみました。硬い殻の中に豆ができることは実に不思議なことですが、原産国である中南米の乾燥地で身を守るため、地中にもぐり、また、モグラなど土の中の動物に食べられなようにするためです。ひとつの野菜から学ぶことは多く、手作りのテキストによる「食育ミニ講座」(担当:生活科学部3年生)で、改めて、落花生の成長過程や郷土料理について理解を深めた後、落花生の炊き込みご飯、鶏肉とさつまいものグラタン、落花生とチーズ入り野菜サラダ、スイートポテトを美味しく頂きました。そして、帰りの会では、個性あふれるリースを披露して終わりました。
晩秋の週末は天候不良に伴う行事等の延期が重なり、少人数となりましたが、小学生4名と中学生1名と冬野菜の種まきを実施しました。今回は、旧サツマイモ畑で、ほうれん草、小松菜、二十日大根、三太郎大根を栽培するもので、土づくりも3回目となり、手順も身についてきました。同じ野菜の種も見比べてみると興味深く、中でも、ほうれん草は針のようなトゲがあり、原産地の中東周辺より東へ伝わった東洋種の特徴です。
農園での作業後は、社会科の勉強を兼ねて、大船駅まで足を延ばし、駅前の仲通り商店街を見学しました。日常の買い物はスーパーや郊外のショッピングモールが主流となりましたが、どことなく懐かしい賑わいと人々が暮らす温もりが残る一角です。大船駅はバスを降りた東口が鎌倉市、また、電車に乗った笠間口は横浜市と2つにまたがる駅で、今回は記念に鎌倉の銘菓「鳩サブレ―」をお土産にしました。
今年の夏も、例年にない暑さが続きましたが、夏野菜は黙々と成長を続け、7名の小学生とサツマイモと落花生を収穫しました。このうち、落花生は初めて栽培にチャレンジしたもので、子房柄という蔓(ツル)が地面に潜って実をつける作物です。株全体をゆっくり引き抜いてみると、お馴染みの殻(さや)が見つかり、改めて、作物の生育に興味が湧いてきます。
サツマイモは重い蔓を刈り取る作業から始めましたが、スーパーで容易に購入できる野菜も、自ら体験してみると、生産者の大変さがよく分かります。そして、地中の奥深くまで埋まっているサツマイは、スコップで掘れども掘れども、先が見えないものですが、ようやく取り出せると、親しみで一杯になります。また、蔓で作ったリースは、12月子ども食堂でデコレーションを施し、完成度を高める計画です。
野菜を使ったお料理にさらに関心を持てるよう、はじめて包丁を用いた「ミニお料理教室」として開催しました。今回は、たんぽぽ農園で栽培したジャガイモと朝採りのスイスチャード(不断草)を素材に、ザクザクピザやポテトサラダをつくるもので、小学校1年生から6年生までの8名は大学生会員(管理栄養学科3年生)に包丁の持ち方から教わりました。見よう見まねながら、包丁を使わない手は、ねこの手にするなど、少しずつ手を動かしながら、基本を学ぶことができました。また、食の自由研究として、冷蔵庫を使わないアイクリームづくりにも取り組みました。材料を入れた袋を氷と塩の入った袋に入れて、振り回してみると、中味が固まり出すのは不思議な発見でした。
なお、今年も藤沢市民まつりの開催に合わせて、藤沢市市民活動推進センター様の「ふじさわNPO横丁」で、特製どら焼きを販売しました。帰りの会では、こどもたちにもお土産にプレゼントしたところ、喜んで手を伸ばしてくれていた様子が印象的でした。
9月に入ってからも厳しい暑さが続きますが、季節は変わり、冬野菜を栽培する時期を迎えたことから、9名の小学生と白菜(ミニ白菜)の種まきのため、たんぽぽ農園を訪れました。先ずは、鍬で硬くなった土をほぐしてから、デコボコな地面を整地しましたが、夏野菜の栽培を振り返りながら、一つひとつ作業目的を確認したところ、立派に受け答えしてくれたのが印象的でした。白菜の種まき後、サツマイモ畑を試し掘りしてみたところ、紅色の頭が見え、10月の芋掘りは今から期待が大きく膨らみました。
農園作業後は、湘南モノレールの乗車へと足を伸ばしました。日本には全部で8つのモノレールが存在しますが、車両が軌道桁からぶら下がる数少ない懸垂式のひとつで、湘南江の島駅までの空中散歩を楽しみました。
恒例の「サマースクール」として、盛りだくさんの3部構成で企画しました。元々、学習支援の位置づけでスタートしたことから、1時間目は各自で教科書や問題集を持ち寄り、勉強に励みました。いつもと異なる環境で机を並べることは楽しい様子で、また、日頃、こどもたちと接していると、好奇心が旺盛なことに気づきます。そこで、2時間目は高校生会員が中心となって、先ずは、食品ロスをテーマとした「食育ミニ講座」に耳を傾け、次に、「科学教室」では、糖度(液体に溶けた砂糖の量)の差を利用したセパレートドリンクづくりに取り組みました。3時間目は、6月にたんぽぽ農園で収穫した、じゃがいもを素材とした炊き込みご飯、たけのこ汁(長野県の郷土料理)、スイートポテトを始め、肉巻きのお料理で団らんの機会を設けました。
最後に、記念品として、一般財団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団様よりご提供を受けた「じゆう帳&ポケモンシール」を計11名の参加者にプレゼントしました。
2月半ばに植付けした春じゃがいもが収穫時期を迎え、8名の小学生とたんぽぽ農園に出向きました。折しも、こどもたちの来園に合わせて、いちごがたくさんの実をつけ、とても甘酸っぱい香りで迎えてくれました。また、4週間前に苗を植付けしたサツマイモは葉数を増やし、そして、種まきをした枝豆と落花生は着実に成長している様子を確認しました。お目当てのじゃがいもは、茎の周りの土を掘り起こしていくと、大きさや形、あるいは、重さが異なるものがたくさん出てきて、見せ合いっこに夢中になりました。
農園での作業後は、ハスとスイレンが見頃を迎えている神奈川県立大船フラワーセンターへと足を延ばしました。毎年、この時期の訪問が心待ちなほどの美しさです。最後に、今日一日の活動で印象に残った植物のイラストを描いたしおりを記念に制作しました。
1週間前に収穫した新たまねぎを素材に、「季節のお料理とお菓子づくり」を開催しました。新たまねぎは、3~5月に旬の時期を迎える早生種で、皮をむいてみたところ、実の水分が多くて、やわらかく、みずみずしい出来栄えでした。素材の味わいを大切にしようと、シンプルな玉子丼とオニオンスープをつくりましたが、思わず食が進みます。今年は、たんぽぽ農園のいちごにあまり実が付かなかったものの、デザートには、いちごをすりつぶしたパンケーキを焼き、珍しいお菓子に仕上げました。
食後には、小学生8名が「たんぽぽ農園」の野菜が元気に、そして、たくさん育つようにとの願いを込めて制作した立て看板の工作を誇らしげに発表してくれました。「カゴメ野菜調査隊」の「2019年度全国意識調査」によると、神奈川県は野菜嫌いのこどもが最も多い県ですが、1年間にわたる一般財団法人カゴメみらいやさい財団様の助成事業を通じ、野菜に親しみを持てるように、様々な工夫を凝らしていきたく思いました。
今年度の子ども食堂とたんぽぽ農園は、大変光栄なことに、一般財団法人カゴメみらいやさい財団様の助成事業として実施します。
1回目は、新たまねぎの収穫時期に合わせて、夏野菜の栽培準備のため、4名の小学生と畑に出向きました。昨秋、苗を植付けした、たまねぎは春の日長と共に可食部となる鱗茎(りんけい)が肥大化し、頭の部分がひよっこりと顔を出して待ち受けてくれていました。そして、また次の野菜が育つようにと、鍬(くわ)を用いて、少し固くなった畑を耕し、地面をならしておきました。
初夏のこの時期は、夏野菜の栽培シーズンですが、定番のサツマイモに加え、枝豆と落花生の種まきをしました。いずれもお馴染みの作物が、今後、どのように育っていくのか、そして、お料理ができるのか、今後の展開がとても楽しみです。
数ある年中行事のうち、“鵠沼海岸での地引網体験”は心躍るもので、過去最多となる254名様(こども:135名、保護者:119名)にご参加を頂きました。
朝から、絶好の地引網日和で、いつになく輝かしい江の島が待ち受けてくれていました。10時過ぎから網を引き始め、漁師さんのダイナミックな仕事を目の当たりにすると、つい大漁を期待してしまうものですが、今日の海はとても澄んでいたため、魚が集まりにくく、僅かにホウボウやヤリイカが獲れたのみでした。それでも、早朝から沖で水揚げしたばかりのキビナゴと豆アジ(小アジ)をお土産にプレゼントして頂き、そのまま唐揚げにすると美味しいとのことでした。地域資源を通じ、漁業や水産物への関心を高め、魚の消費拡大につながる機会に出来れば嬉しく思いました。
なお、本事業は、藤沢市役所様のご後援を受けて、3月25日号の『広報ふじさわ』(11面)、また、4月15日放送のレディオ湘南『ハミングふじさわ』のコーナーでもご紹介を頂き、市民の皆様に広くご案内しました。
「食」を入り口とした子ども食堂における活動の一環として、ライオン株式会社様が企画する、歯と口の健康を通じて自己肯定感の向上を目指した体験プログラム『おくちからだプロジェクト』を開催しました。
今回は、5名の社員の皆様が特別に藤沢市へお越しくださり、小・中学生15名が参加しました。最初に、クイズを交えた紙芝居で、虫歯の原因と歯磨きの3つの要素を学び、次に、すごろくゲームで、お口を健康に保つためのアドバイスや注意点をひとつひとつ確認しました。4名1組のチームも徐々に一体感が生まれ、気がつくと、一緒に声に出して読み合せていくようになります。歯磨きの大切さは理解できながらも、中々、習慣づけが難しいものですが、すてきな「デコ歯ブラシ」(工作)を作ると、自ずと親しみが増してきます。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ様のご紹介で、はじめて、企業様による社会貢献活動を企画しましたが、有意義なひと時を設けることができ、今後も継続したく思いました。
前週に続く「3月子ども食堂」の第2陣は、小学校6年生と高校3年生の二人を送り出す「卒業祝いの会」として開催しました。「卒業」と聞くと、寂しい気がしますが、いつになく気持ちがひとつになります。中でも、今回は、高校生4名ものご参加を受けましたが、随分と思案した、たんぽぽ農園で収穫した野菜によるお料理は、
大根のスープ、ほうれん草のパンケーキとクッキー、そして、卒業記念品は花束に、どれも見事な出来栄えで、新たな発見がありました。
午後からは、地元の音楽サークル「あびあんと」のお二人が5回目となるヴィオリラの演奏会を開催してくださいました。長い人生の中では、ふと心が折れそうになることもありますが、最後に合唱した『Believe』は、いつも励みとなります。新しい門出に向けて心からエールを送ります。
「たんぽぽ農園」の片隅では、菜の花(俳句では、晩春の季語)の黄色が鮮やかな季節となりましたが、小学生10名と「たんぽぽ農園」で冬野菜(ほうれん草、大根)を収穫しました。
こどもたちとは、暮れに開催した「12月子ども食堂」以来でしたが、3カ月程で、ひと回り大きくなった様子が印象的でした。そして、冬の寒さに耐えて、ゆっくり、大きく成長した作物は、どこか誇らしげにこどもたちを迎えてくれているようで、不思議と気持ちが通じ合ってきます。
ほうれん草はやや収穫期が過ぎていたものの、大根(三太郎)は、ほどよい大きさでした。畑に足を運ぶと、好みではない野菜のお料理も楽しみになります。